蕁麻疹(膨疹)は、

その誘発原因が分かればそれを除く生活をしていくことを心がければいいわけですが、

特定できない蕁麻疹は少なくありません。

特に、慢性蕁麻疹(1カ月以上繰り返してしまう蕁麻疹)は毎日同じような時間帯に現れてしまいます。

理由が分かりづらいため、改善にも時間を要することがあります。

膨疹というくらいですから、

皮膚の一部が膨れる疾患です。

皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織で構成されていますが、 

膨疹の主な病態は、

 真皮層。それも真皮層の上層部の浮腫にあります。

ヒスタミンが大量に放出されることで、血管透過性の亢進により、生じていきます。

その上に好酸球、好中球、単核球などの

炎症細胞が浸潤した場合は、なかなか消失しません。

膨疹の発症には大きく分けて2つです。

〇アレルギー性であるか

〇アレルギー性ではないか

これは必ずチェックしていく必要があります。

その後の漢方ケアに大きく関わることです。

蕁麻疹(膨疹)は種類があり、

4つに分けられます。

1.尋常性蕁麻疹

2.物理性蕁麻疹

3.血管性浮腫

4.接触性蕁麻疹  です。

   

はじめに蕁麻疹(膨疹)の中で1番多く見られる

尋常性蕁麻疹についてお伝えします。

1.痒みを伴って皮膚表面に紅斑が出来始めます。

  痒いため触ったりしちゃいますよね。

そうすることで急激に数や範囲が広がっていきます。

形もまちまちです。数分で治まる場合もありますが、

数時間かかるケースもよく見られます。

2.突然現れます。出たり消えたりもして

  気持ちが翻弄されそうです・・・。

  (私は春先に出るケースが自分にみられます。

心身のデトックスだと自覚しています)

3.痒みはとっても強くって掻くな!ってそんなの無理です。

4.女性の方が多く出やすい傾向があります。

5.これが1か月以上続くと、慢性蕁麻疹といわれています。

次に物理性蕁麻疹です。

これは理由が分かっているため、できるだけその物理的理由から離れることが大切です。

1.人工蕁麻疹(皮膚表面を手でなぞると、

 膨疹が生じます。

2.寒冷性蕁麻疹

冷たいものの刺激により生じます

3.温熱蕁麻疹

熱を受けることで生じます 

4.コリン性蕁麻疹

運動により生じます。走ったりして汗をかくことでアセチルコリンが刺激物となってマスト細胞が出動し、ヒスタミンを出すことで蕁麻疹へと発展します

5.日光性蕁麻疹

日光を浴びることで生じます

以上がよくみられるケースです。

漢方的に蕁麻疹の患者さんを診ていくときに

実証か虚証かの見極めもポイントとなります。

実証の場合は邪気が旺盛になるため、

邪気を捨てる必要が出てきます。

ストレスや飲食の不摂生など邪気は外からの刺激が多いタイプです。

虚証の場合は邪気の勢いが強いというより、

その患者さんの自然治癒力(正気)が虚しているケースがみられます。

気血が不足していたり、お肌のバリア機能が弱かったりするので、

邪気を捨てるべきところは捨て、必ず補う漢方が必要になります。

実も虚も皮膚に風邪や寒邪、熱邪や湿邪が停滞し、

そのうち(急激に)蕁麻疹として襲ってきます。

もし、ご自身が蕁麻疹出お悩みの場合は、

痒みの対処をしながら、

根本治療を始めてください。

蕁麻疹(膨疹)が出なくてもいい、出なくても大丈夫という身体を作るのです。

漢方で補う。

漢方で瀉す。

どんな方法、どのような角度で

身体を診ていくか、

綿密にご相談しながら、完治へ進んでいきましょう。

ご相談ください。

漢方薬店・漢方アロマスクール あすなろ

担当:  うたか♪