
ドラッグストアに勤務していた時に、
たくさん並ぶ医薬品の中に、
ひっそりと…。
下ーの段に置かれていたのは、
紫雲膏
漢方薬店あすなろでは、
ひそかに。
人気です。
処方させていただいたお客様みなさまより、
好評いただいています。紫雲膏
は、さまざまなメーカーさんが、
出されているけれど、
同じ名前でも効きは違う
当店の紫雲膏は、
紫根たっぷり。だから
ほんとに紫色。
そしてゴマーって香りで、
とてもパワフルなんです。
江戸時代に作られたんですよぉ。
ごま油たっぷり。
そこに、当帰、紫根、ミツロウ、豚脂と、
なんとも濃厚なテクスチャの
クリームです。
一応効果効能は、
ひび、あかぎれ、しもやけ、あせも、ただれ
外傷、火傷、痔の痛み、肛門の亀裂、湿疹、皮膚炎となっていますが、
活用してみると、
その幅は広くて広くて。
紫雲膏、私。好きです
火傷された方にお出ししたら、
痛みがサッとひきました。
火傷のあとも。
気にならないとのこと。
秋冬の乾燥したお肌のケア、
ひじ、かかとの割れなどにも、
高評価をいただき、
頼れる紫雲膏です。
またまたドラッグストア時代のお話しですが、
その紫雲膏の近くに、
他のクラシカルなクリームがありました。
その2つは、
太乙膏。そして中黄膏。
こちらも隠れた?クリームですが、
力は相当です。太乙膏
は先ほどの紫雲膏配合
ごま油、ミツロウ、当帰は共通ですが、
桂皮、大黄、芍薬、地黄、玄参、白芷と、
9種配合されています。
ほのかにあまさを感じます。
キズ、火傷、虫刺され、痒み、そして
褥瘡に良いとされます。
最後に中黄膏
。
これは、黄色の軟膏です。なぜ、黄色かって?
それは、
ウコンが入っているからです。黄柏も黄色。
構成はとてもシンプルで、
ごま油とミツロウは定番でしょう。
そこに先ほどの黄柏とウコン。
以上です。
用途は先ほどと変わって、
化膿した皮膚やうちみ、捻挫などに用いられます。
ウコンも黄柏も熱を瀉す力があります。
ウコンはカレーに用いるので意外かもですが、
カレーは、ウコン以外のスパイスは熱を発散するけど、ウコンは熱を散じることができるので、実はバランスがとれている食べ物です。
紫雲膏。
太乙膏。
中黄膏。
クラシカルな軟膏は、今もなお。
根強く息づいています。
抗生物質が主流である今もなお。
私は植物の力を信じます
軟膏は当店でお取り扱いしています。
ご相談ください。
漢方相談
担当 うたか